ものづくり補助金

補助金申請を通して...

本日5/1(電子申請)をもって、ものづくり補助金(1次公募)の申請が締切です。

簡単な助言も含めて9件程の事業に関わらせて頂きましたが、本当に千差万別でした。

一番感じた事は「設備導入補助金」だと認識している事業者さんが多い事でした。今まで欲しかった新しい設備を導入して、社内の生産性を改善したい、という内容が多く見られました。

もちろん、それも重要な観点ではありますが、個人的には「設備を導入して何をするのか?」が大事なんじゃないかと思います。補助金の採択面でもそうですが、経営力向上の面でもこの観点をないがしろにした事業はどうかと思います。


●その2 将来の展望

事業計画書は「その1 事業の概要」と「その2 将来の展望」の2部構成になっています。全体的な傾向として、「その1」のボリュームが多い計画書が目立っていた傾向です。自社の現状や設備投資の内容など、明らかになっている部分に関してはしっかり書けるといった背景だと思います。

「その2」は、将来の事、未知の事を書くので、日頃の生産活動の中ではあまり意識しない部分です。でも、本来は、ここがしっかりしていないとお金を出す側としても出せないはずです。

【補助金=国(県市町)からの投資】です。

・もしあなたが投資する側だったら、単なる設備投資にお金を出しますか?

・返ってくる見込みもないお金を払いますか?

審査員がこのような観点で審査するかは分かりませんが、もし私が投資家だったら、どんな事業をするかも知りたいですが、本当にお金が返ってくるかが一番気になる所です。

○○に困っていて、新しい設備が欲しいから、お金ちょうだい、ではマズいのです。

補助金には「収益納付」の考え方がありますし、そこに至らないまでも、稼いだお金を法人税で返すくらいの意気込みが伝わる事業でなければ採択率は上がってこないでしょう。

実際、事務局からは出口戦略をしっかり書いた方が良い、というアドバイスもあります。


恐らく7月頃から2次公募が始まるのではないかと思います。

今回の採択が出ていない中ですが、出口戦略のブラッシュアップを検討されてはいかがでしょうか?これは補助金申請に限らず、日々の事業活動においても大切な視点です。

その投資がお金に繋がるのか?その行動がお金に繋がるのか?

今一度立ち止まって考えてみて下さい。

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